わたしたちのグループ名である順洋会という名前は、理事長が医師として技術のすべてを培った「順天堂大学病院」の順から一文字をいただいています。
当時、理事長が小児外科医という道を選択し、順天堂大学病院に入局したのが1980年。 日本で初めて小児外科という講座が開設されてから、わずか12年後のことでした。
新生児や未熟児は、身体中のあらゆる臓器がおとなとは比べ物にならないほど小さく、非常に繊細な技術が必要となります。 まだ十分ではない知識を得るため、分厚い研究書を何十冊も読み込んだり、診療の合間にあちらこちらの学会や勉強会に参加したり… 医局内には、両掌につつみこまれてしまうような、小さな赤ちゃんの命を救うための、赤ちゃん用の医療器具がないこともありました。予算もない、知識もない、人手もない。 それでも、生まれてきたかけがえのない小さな命を救いたい。 その一心で、多くの医師たちが小児外科という新たな専門分野の黎明期を支え、ゼロをイチにする努力をいくつも重ねてきたのです。
順、という字には、「あきらめない」「くじけない」という、理事長の強い思いが込められています。 どんな困難にぶち当たっても、ひとりひとりの小さな命を救うために決して弱音を吐かず、努力を惜しまなかった、小児外科医としての矜持が込められています。
わたしたち順洋会のスタッフは、この理事長の強い思いを引き継ぎ、「どんな症状の方も、どんな年齢の方も、どんな悩みや不安を抱えた方も」、すべての方に寄り添っていきたいと考えています。 「できない」「やれない」ではなく、「やってみます」「任せてください」と、患者様やご利用者様の思いに応えていく。 これが私たち順洋会グループの理念「すぐそばに。ずっとともに。」の原点です。
順洋会のシンボルである「鳥」は、平和や幸せの象徴です。 私たちは、順洋会の理念を地域にはばたかせ、すべての患者様・ご利用者様に幸せをお届けしていくことを使命とし、今後もますます精進してまいります。
法人のミッション(使命)は、創業からずっと変わっていません。
誰でもふらっと立ち寄れる、コンビニエンスストアみたいなクリニック。地域に必ずあって、いつでも灯りがついていて、どんなニーズにも応えてくれる便利な街の"駆け込み寺"。これが私たちの社会に対する企業存在意義です。
法人が目指すこと、法人のビジョンです。
WHOの健康の定義は「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。」とあります。病気でないことが、健康だというわけでなく「社会的に完全に良好な状態」=社会参加がなされていることが重要であって、それが「私らしい・生き生きとした暮らし」なのです。
私たちは、多様な個性の一人ひとりが、いつまでも、社会の中でやりがいを持ち、社会に貢献することで、私らしく、やりがいを持って暮らせる街を作りたいと考えています。
ミッション・ビジョンを実現するために、法人として大切にしている行動指針が「すぐそばに。ずっとともに。」という寄り添いの姿勢です。
こうした価値観をスタッフ全員で共有し、未来に向かって進んでいきましょう。
理事長 下村洋