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2026.08.14

【内科外来からのコラム】CKD(慢性腎臓病)ってご存じですか?

こんにちは。院長の篠です。

今日はCKDについてお話します。

 

■健康診断で「クレアチニンが高い」「尿たんぱく陽性」と言われた方へ

「健康診断で腎機能が少し悪いと言われたけれど、症状もないし様子を見よう…」
そう思っていませんか?

実は、腎臓の病気は初期にはほとんど自覚症状がありません。 そのため、健診で異常を指摘された時こそ、早めに確認することが大切です。

 

CKDとは?

CKD(慢性腎臓病)は、「腎臓の働きの低下」や「尿たんぱく・血尿などの異常」が3か月以上続く状態をいいます。

日本では**約2,000万人(成人の約5人に1人)**がCKDと考えられており、とても身近な病気です。

CKDが進行すると人工透析が必要になることがありますが、それだけではありません。心筋梗塞や脳卒中、心不全などの原因にもなるため、早期発見・早期治療が重要です。

 

健康診断では何を見ればいいの?

腎臓は主に次の2つの検査で評価します。

① 血液検査(クレアチニン・eGFR)
腎臓がどれくらい働いているかを調べます。

② 尿検査(尿たんぱく・尿潜血)
尿たんぱくは腎臓からの重要なサインです。繰り返し陽性となる場合は、詳しい検査をおすすめします。

 

▽ こんな方は受診しましょう

□ クレアチニンが高いと言われた

□ eGFRが60未満だった

□ 尿たんぱくが陽性(1+以上)

□ 尿潜血が続いている

□ 糖尿病・高血圧・脂質異常症がある

□ ご家族に腎臓病や透析を受けている方がいる

症状がなくても、一度医療機関で相談することをおすすめします。

 

当院での診療の流れ

健康診断結果を確認
まず健診結果やこれまでの経過を確認します。

詳しい検査
必要に応じて血液検査、尿検査、尿たんぱく定量、腹部超音波またはCTなど画像検査を行い、腎機能や原因を詳しく調べます。

原因に応じた治療
糖尿病や高血圧・脂質異常症など生活習慣病の管理、食事や運動のアドバイスを行います。腎炎などが疑わしい場合には、腎生検も施行可能な専門医療機関へご紹介します。

栄養指導

当院では管理栄養士が在籍しており、患者様の生活スタイルに合わせた食事療法について相談できます。

 

CKDは治療できるの?

一度低下した腎機能を元通りにすることは難しい場合があります。しかし、適切な治療により進行を遅らせることは十分可能です。

近年は、腎臓を守る効果が期待される新しい薬も登場しています。

・SGLT2阻害薬

・ACE阻害薬・ARB

・非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(MRA)(適応のある方)

これらは患者さんの状態に合わせて選択します。

もちろん薬だけではなく、

・塩分を控える

・適正体重を保つ

・禁煙

・血圧や血糖を良好に保つ

といった生活習慣の改善も非常に大切です。

 

健診異常は「今は症状がないから大丈夫」ではありません

腎臓は”沈黙の臓器”とも呼ばれ、症状が出た時には病気が進行していることがあります。

健康診断でクレアチニンや尿検査の異常を指摘されたら、そのままにせず、一度ご相談ください。

当院では健康診断後の精密検査から、生活習慣病の管理、CKD診療、必要に応じた専門医療機関へのご紹介、そして透析が必要になった方の診療まで、一人ひとりに合わせた診療を行っています。

腎臓を長く守るために、早めの受診をおすすめします。

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