ニュース
2026.10.02
【透析室からのコラム】透析医療に携わる若手技士から
臨床工学技士Uです。私は新卒で臨床工学技士としてこの透析クリニックに入り、3年以上が経ちました。今回は、私の経験をもとに、透析医療の現場や新卒だからこそ感じたいことをお話ししたいと思います。
🌱 新卒だからこそ感じたこと
入職した頃は覚えることが本当に多く、機械の名前や透析条件、患者さん一人ひとりの情報を覚えるだけでも精一杯でした。わからないことばかりで不安になる日もありましたが、先輩方が一つひとつ丁寧に教えてくださり、少しずつできることが増えていきました。
また、新卒だからこそ、患者さんやスタッフとの信頼関係を築くことの難しさも学びました。知識や技術だけではなく、日々のあいさつや報告・相談、誠実な対応の積み重ねが信頼につながることを実感しました。
「昨日できなかったことが今日はできた」という小さな積み重ねが、自信につながっています。あの頃の経験があったからこそ、今の自分があると感じています。
☆ 透析医療のやりがい
透析医療は、患者さんと長く関わることができ、小さな変化にも気づけるのがこの仕事の魅力です。
体調が良くなったときや、「ありがとう」と言ってもらえたときは、本当に嬉しくて、もっと頑張ろうと思えます。
透析は命を支える医療です。機械を扱うだけでなく、患者さんの生活や人生に寄り添えることも、やりがいのひとつです。責任は大きいですが、それ以上にやりがいを感じられる仕事です。
☆ 私から見た練馬院の良いところ
練馬院の良いところは、患者さん一人ひとりを尊重する姿勢が根付いていることだと思います。
患者さんの話に耳を傾け、その方の意思や生活背景を踏まえて関わろうとする先生やスタッフが多いと感じています。透析は長く付き合っていく治療だからこそ、安心して話せる関係づくりを大切にしているところが、練馬院の魅力だと思います。
また、診療情報提供書や定期検査の準備を早めに進めるなど、万一の事態に備えて行動する意識がスタッフ間で共有されていることも、このクリニックの強みだと感じています。
臨床工学技士として成長を実感したのは、1年目を振り返ったときです。
最初は返血や止血などの透析手技がなかなか身につかず、穿刺もうまくいかない時期が続きました。患者さんに迷惑をかけてしまうことが本当に辛くて、「自分は向いていないのではないか、辞めた方がいいのではないか」と思ったこともありました。
当時はまだ新卒で働き始めたばかりだったため、歌手Kの曲を聴きながらなんとか活力をもらい、辞めたい気持ちと、それでも続けなきゃいけないという気持ちで胸がいっぱいでした。
でも、1年目の振り返りのときに、当時のプリセプターから「たくさんの患者さんから、『あの人は親切で丁寧な仕事をする人だ』と言われていたよ」と教えていただきました。
その言葉がすごく嬉しくて、技術だけではなく、患者さんへの接し方や、一つひとつ丁寧に仕事をする姿勢も見てもらえていたんだと感じました。
透析の現場では、穿刺が上手いことや医療機器に詳しいことに目が向きがちですが、まずは自分にできることを丁寧に積み重ねることが大切だと学びました。
あれから数年が経ち、今ではほぼ常勤1人で清瀬院を任せてもらえるようになりました。さまざまな人たちに支えられて、ここまで来ることができました。
私はまだ、人から愛されたり、好かれたりするような医療従事者にはなれていないかもしれません。それでも、今でもあのときの言葉を忘れずに、患者さん一人ひとりに誠実に向き合うことを大切にしています。
🌱 これから透析医療を目指す方へ
未経験だから、新卒だからといって、不安に思う必要はありません。
大切なのは、学ぼうとする姿勢と、患者さんを思いやる気持ちです。
知識や技術は、日々の経験の中で少しずつ身についていきます。わからないことは一人で抱え込まず、先輩に相談しながら成長していけば大丈夫です。
透析医療は、人の命と人生を支えることができる、とても魅力的な分野です。
皆さんと同じように不安を抱えながらスタートした一人として、これから透析医療に携わりたい方を心から応援しています。
- アーカイブ
