2019/5/1号 杉井京子先生(清瀬院・小児科)インタビュー
毎月ピックアップしてスタッフを紹介していくこのコーナー。
今回は、5月に小児科の常勤医師として復職される杉井京子先生です。
久しぶりの小児科常勤医師ということで、
小児科医のあれこれを突撃インタビューしてきましたよ♪
【Q 杉井先生こんにちは!まずは武蔵野総合クリニックで復職しようと思った
きっかけを教えてください】
子供の手が離れてそろそろ常勤で働こうと思っていた時に、ちょうどこちらで
募集していたので、タイミングが良かったというのもあります。
あとは、非常勤として勤めていた時に感じた、採算よりも患者様の良いように、
といった下村先生の方針でしょうか。
常勤として復職したら、こちらのやりたいように、患者様のためになるように
働かせてもらえるんじゃないかと思ったからです。
下村先生の「会っただけでなんか治りそう!」と思わせるあの感じも良いですよね!笑
【Q 癒しのオーラでしょうか…杉井先生にもありますね!ところで小児科医を目指した
きっかけってなんでしょう?】
単純に子供がかわいいからです!
医師を目指したこれといったきっかけは特にないのですが、
子供かわいい!と思って小児科を選びました。
当然、かわいいだけじゃなく大変なこともありますが…
【Q では、今までで一番大変だったことといえば何を思い浮かべますか?】
色々ありますが、やっぱり初期研修のときに看護師さんが一人もついてくれなかったことですね!笑
他の科には看護師さんがたくさんついているのに、最初はずっと一人で診ていました…
【Q 小児科医の誰もが通る道だとか…(笑)逆に診察中に面白かったエピソードはありますか?】
そうですね、これもたくさんありますが…
子供って、本当に大人の言う通りに行動するんです。
例えば大人に「そこに横になってください」と伝えれば、みんな診察台に仰向けに乗ります。
でも子供は言葉の通り、横向きに寝たりするんです。
うつぶせの状態の子に「上を向いてください」と伝えれば、仰向けになるのではなく
顔を上に向けて仰け反った状態になったりと、先入観のない状態で行動します。
それが面白いですね!
【Q なるほど、これは確かに子供ならではの行動ですね!それでは診察中に気を付けていることなどが
あれば教えてください】
なるべく泣かせないように、ですね(笑)
今は2~6ヶ月といった月齢の子の予防接種回数が増えたんですよね。
なので予防接種の機会が増えたのですが、2ヶ月~4ヶ月くらいの子はほとんど泣きません。
何が起こっているかまだわからないので…
でも物事を認識し始めた5~6ヶ月くらいの子は顔を見ただけで泣きます!笑
【Q 小児科医のつらい所ですね…!それでは最後に今月からの復職の抱負と院内スタッフに向けて
なにか一言お願いいたします!】
非常勤でいた時はまだ言われた通りに動くという感じでしたが、
そのときとは違い常勤になると責任ももっと重くなりますし、
より深く考えて行動しなければならないなと思っております。
武蔵野総合クリニックでは初めての常勤ですのでよろしくお願いいたします。
診察の合間にもお話を聞かせてくださった杉井先生、ありがとうございました!
先生は音楽(特にクラシック)がお好きだそうで、
フルート、ハンドベル、クラリネット、ピアノを嗜まれていたそうです!
二匹の飼いねこちゃんたちに囲まれて優雅にクラシックを聴く杉井先生を想像したピーちゃんでした♪
2019/4/16 新入職員特別報
【あなたが体験した「すぐそばに。すぐそばに。ずっとともに。」】
を書いていただきました。
この一年間で大きく成長し様々なことを経験したことが分かる体験談となっています。
どれも素敵な経験ばかりですので、ぜひ皆さんにも共有したく、
番外編として抜粋したものをお届けさせていただきます。
お看取りになった時である。
私は、在宅診療部に救急救命士として所属している。昨年の今頃は
「在宅診療」も「救急救命士」もいまいちよく分かっていなかった。
今となっては夜間に救急救命士として出動することもあり、患者様の名前を
聞いただけでも疾患や家族構成まで分かるようになってきた。
約一年間、在宅診療部で働いていく中で、看取りの場には数えきれないほど立ち合った。
その数多く看取りを経験し看取りにもたくさんの種類があると感じた。
限界まで延命をし迎える看取り、家族が限界で亡くなるのを待つ看取り、さまざまである。
そんななかで、「すぐそばに。ずっとともに」を感じたのはずっと診てきた患者様が、
「すぐそばに。ずっとともに」を実現出来ると。
何か問題が起きた際にはすぐにかけつけ、安心していただく。それは患者様だけでなく、
救急救命士として学んできて、救命ということを強く考えていたが、今、
求められていることはそれだけではないと。
今後も在宅診療部で救急救命士として患者様、家族の求める医療サービスを提供し、
そして患者様も家族も安心して過ごすことができれば、
コンセプトにあったサービスになると思う。
同期の中で浮いた存在だと感じていました。そんな私は、自分にだけできること、自分の強みを見出し、
苦しそうにしている患者様を診ていて、耐えきれずに、医師や施設職員に
八つ当たりをするご家族様、死後数か月たっても母の死を忘れられず、
そんな患者様のすぐそばに。本人のリビングウイルを尊重した医療の提供を心掛ける、
下村医師も自分の状態が良いときに終末期の話をしても考えにくいとお話されていました。
あまりなかった様な気がします。
ですがこの職場に入職し、患者様を通して色々な声をきかせて頂くことで
「すぐそばに。ずっとともに。」を実感できたように思います。
私は医療関係の仕事に就くことに最初は不安もありました。
親身になって話を聞き、その患者様がどうしたら安心して帰れるかを考え、行動したとき、
私は実際に、患者様と関わる時間も少なく、力になってあげることができないと思っていましたが、
最近では、患者様とのコミュニケーションをとることも多くなってきたので
これからも当院に貢献できるように、勉強し頑張っていきたいと思います。
出来事は、入職して半年経つ頃のことでした。
外来受診希望の患者様から私の所属している部署へお電話が入りました。
偶々、手のあいていた私が対応させて頂いたのですが、どうやら手術前に不安なので、
私は、入職してやっと慣れてきたような時期だったので、病院としての
正しい対応は分かりませんが、一人の人として、患者様がどのようにどれ程不安なのか、
お帰りの際に、「よく話を聞いてくれて安心した」「また話したい」「ありがとう」という
後日、直接いらっしゃって、私を指名してまたお話させて頂いたりもしました。
その中で体験した「すぐそばに。ずっとともに」は、整形外科の患者様の対応をしていた時でした。
その方は、以前は当院に通院していたが一時期整形が閉まってしまって困ったとおっしゃっていました。
今は当院ですぐに受診できて、何かあっても安心だとおっしゃっていらっしゃいました。
また、予約もできて、待ち時間が短くなっている事も、大変よろこんでいらっしゃいました。
そうした会話の中から「すぐそばに。ずっとともに。」とは、
患者様に寄り添い、患者様が希望すればいつでも同じ先生に診ていただけることなのではないかと感じました。
先生以外にも検査部門や看護のスタッフにも常に見知った顔がいることで、
掲載を快諾してくださった5名のスタッフの皆さん、ありがとうございました!
引き続き、スタッフ一同「すぐそばに。ずっとともに。」患者様に寄り添い、
歩んでいけるように努力してまいりましょう。