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2026.06.09
【透析室からのコラム③】透析看護について

透析室看護主任のYです。
今日は、私が大好きな透析看護について、少しお話させてください。
「透析って、もっとピリピリした世界だと思っていました。」
転職したばかりの頃、私は正直そんな印象を持っていました。
機械操作や穿刺、時間管理など、覚えることはたくさんあり、毎日ついていくのに必死。子育てと両立しながら働いてきた私にとって、新しい環境へ飛び込むことは大きな挑戦でした。
「本当にやっていけるのかな」
そんな不安を抱えながら過ごしていたある日、患者さんからふと声をかけられました。
「あなたは明るくて話しかけやすいね。透析室ってどうしてもピリピリした雰囲気になりがちだけど、あなたがいると場が和むよ。あなたらしくていいね。」
その言葉に、肩の力がふっと抜けたのを今でも覚えています。
当時の私は、「もっと透析看護師らしくならなければ」「早く一人前にならなければ」と、自分自身にプレッシャーをかけていました。透析室では安全で確実な治療が求められるため、先輩方の姿はとても頼もしく見え、その背中を追いかけることに必死だったのです。
でも、その患者さんの言葉を聞いたとき、無理に誰かのようになろうとしなくてもいいのだと思えました。
これまで外来で積み重ねてきた経験や、子育てを通して身についた相手の気持ちに寄り添う視点。そして、人と接するときの柔らかな雰囲気も、私らしい看護の一つなのだと気づかせてもらったのです。
透析看護は、ただ治療を行うだけではありません。患者さんと長い時間を共にするからこそ、その人の生活や気持ち、人柄まで見えてくる仕事です。
以前、ある方のコラムで「透析看護は缶詰ではなく、瓶詰のような看護」という表現を目にしました。まさにその通りだと思いました。
表面だけではなく、その人の“中身”まで見える看護。長い時間を共に過ごすからこそ、患者さんの小さな変化や日々の思いに気づくことができます。だからこそ難しく、だからこそ大きなやりがいがあります。
忙しい毎日の中でも、チームで協力しながら効率よく仕事を進められたときの達成感。そして、治療を終えた患者さんの笑顔や「ありがとう」の言葉。
その一つひとつが、今の私を支えてくれています。
まだまだ勉強の日々ですが、患者さんとの関わりの中で多くのことを学び、看護師として成長できることに大きなやりがいを感じています。
「あなたらしくていいね」
あの日の言葉は、今でも私の支えです。
自分らしさを大切にしながら、一人ひとりの患者さんに寄り添う。その積み重ねが、私にとっての看護なのだと思います。
これからも看護師としての誇りを胸に、患者さんとの出会いを大切にしながら、日々真摯に仕事と向き合っていきたいと思います。
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